[本] 聖骸布血盟

 

聖骸布血盟 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

聖骸布血盟 上巻 (ランダムハウス講談社文庫)

 
 ミステリーはほとんど読まない*1龍駆ですが、なんとなくよさげな匂いがするので買ってみました。
 
 ビンゴでした。

 トリノにある聖骸布。キリストを埋葬するために使用したといわれるこの布は、最近の化学分析(炭素測定法ってやつね)で13世紀のものだということが判明。聖骸布の由来は伝説にすぎなかったのか・・?
 というのが実際の話、まあちょっとしたオカルトファンなら聖骸布はご存知でしょうから(笑
 
 
 で、このミステリーでは、この聖骸布を取り返そうとする者達、守ろうとする者達、イタリア警察美術品特捜部、そして聖骸布の物語、この4つの柱で語られる。
 前者の2つは、正直「秘密結社」で結構面白い。
 警察はミステリーの主題というか、「なぜ聖骸布が狙われているのか、誰が狙ってるのか」を追いかけ、一番読者よりだし、ナゾを追いかけるのが楽しい。
 
 しかし、龍駆的に一番ツボなのは、聖骸布の物語。キリストのお話から始まって… あとはネタばれになるから言うまい。でもちょっと歴史好きだったり、オカルト好きだったりする人には非常にオススメだと思う。
 
 


*1:コナンドイルと夢野久作京極夏彦はミステリーじゃなかろうよ^^;