茄子アンダルシアの夏

 あー今年もツール・ド・フランスはTV放送しないんだなーー。とがっくりきたので、そんなものを見てみたり。
 
 内容はおもいっきり原作まんまなんだが、自転車レースのぐにょ〜〜んとずる〜〜んとうにょ〜〜んと動く集団とか、ゴールスプリントとか、見てて楽しい。自転車レースはすごく作戦大事なところがあって、単独逃げ切りとか難しいどころじゃなく、逃げ集団ですら後続集団に最後は呑まれちゃう展開が珍しくない。そうかと思うとアクシデントからの劇的な展開というかサプライズが楽しい。正直、俺的には落車が楽しみでTVみてたりして(笑
 本作みたいなギリギリ接戦はなかなかお目にかかれませんが。というのも、何個もステージのあるレースでは総合優勝のために、どこでポイントを稼ぐかがチームごとエースごとに非常にはっきりしており、ずーっとずーっと1位にならなくてもしっかり抑える場所さえ抑えてれば総合優勝しちゃうので。だから山岳だったらコイツ、平地だったらコイツ、みたいなところがある。もっとも、その得意分野の中で結局競り合うんだけどね。
 
 この映画もネタ声優ばっかりで(だから今まで見なかったんだが)、スゲー不安だったのだが、主人公ペペはわりと無問題。ヒロインのカルメンもどうなるかと思ったが、台詞が少なくてよかったね、と。
  
 映画としては地味なんで、正直万人にはオススメできませんが、かなり楽しく観れた一本。全体的に黒田硫黄のガーーッって感じに欠ける気はするが、まあそこはいいや(えらそう
 自転車レースってのは動いてるもんだなあ、アニメにして良かったな、というぐらいには良かった。背景も凄くキレイ。
 
 エンディングの自転車ショー歌は楽しい。ていうか楽しそうだな忌野清志郎(^^;