いいスペオペ

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)

銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)

 エヴェレーションの二巻目
 特にスケール感が素晴らしいのは表題の銀河北極。いままで銀河が滅びる方法はいくつかあって、イデが発動するとか、銀河中心で縮退炉を暴走させる*1とか、アーリマンとブラフマーの最終戦争にケリがついちゃうとか、ブゥアーさんが食べちゃうとか*2ありましたが、これはちょっと違う。
 タイムスケールもなかなか楽しいので、SFファンにはおススメ。

 ちなみに、1巻目の「ダイアモンドの犬」は、謎の文明遺跡のパズルをとく宇宙秘境モノですが、パズルを解くためにありとあらゆるテクノロジーを使って自らをドーピングとか肉体改造とかしちゃう。どれくらい豪快に改造するかは、読んでからのお楽しみです。
 適者生存の法則(?)といえば聞こえはいいが、パゥワーのためにリンカーネイトしたり肘関節が2つになったりするD&D者の姿がカブって涙なしには読めませんでした(をい


ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

ようこそ女たちの王国へ (ハヤカワ文庫SF)

 これはスペオペじゃないけど…SFでもないような(笑
 雰囲気的にはトムソーヤの冒険とか若草物語な時代。ブックカバーのイラストはアニメ調なんですが、どうせなら世界名作劇場調にしちゃえばよかったのに!(笑

 ヒロイン(笑)のジェリン君がこれがまた、なんつうか乙女心満載だけどちゃんと活躍もするという。宮崎アニメのヒロインかお前は、みたいな。最後の最後はヒーロー役が助けてくれるのもまたなんかそれらしい雰囲気で、笑えます。
 じゃあなんで男女が逆転してるんだよ、という話なんですが、もちろんジャパニメーション的なハーレムアニメの影響はあると思います。が、まあ、それ以上にハーレムアニメを逆にすると、すごい難しいと思うのですよ、この本生々しい話多いし(笑
 ヒロインに対しヒーローが姉妹で何人も出てくるわけなので、逆にしちゃうとちょっと…エロ杉(をい。あと、作中でもそんな話が出てきましたが、確かに男女比率で女性が多い分にはいいけど、女性が少ない方に振ったら人口が減衰するにきまってるもんね。

 ストーリーテリングは確かなものを感じるので、海外ラノベとしてどうでしょう?な一品。

*1:この方法では滅びないそうですが

*2:アニメと漫画ばっかりじゃねえか!とか言わない(汗